昨年末に、このメルマガで、ADHD(注意欠陥・多動性障害: Attention-deficit hyperactivity disorder)の学び直しを行いました。 そのときは、ADHDの「不注意」への対応が主でしたが、今回は、ADHDの「衝動性・多動性」への対応について、話題にしていきます。
私は教室に、教卓をおかない主義でした。
それは、子供たちが黒板に書きに来るのに、教卓は邪魔になるからです。
逆に、私が子供たちの中に入っていくのに、教卓は邪魔になるからです。
ですから、4月の新年度準備の際、教卓がきちんと配当してある自分の教室に行くと、その教卓を他の空き教室にしまってしまうのが常でした。
さて、
この教卓がないことが、ADHDの子の「衝動性・多動性」を抑えることに役に立ったと思っています。
それは、教卓のところでずっと授業しているのではなく、その子に近寄って話をしたり、指示を出したりすることがたびたびあったからです。
「ノルアドレナリン」という脳内物質があります。
それは、緊張状態を作ることができる脳内物質です。
「ノルアドレナリン」を出す方法には、大雑把に言うと、次のようなことがあります。
1 時間・回数を制限する
2 指名する
3 立たせる
4 そばに行く
ADHDの子のそばに行くことで、ノルアドレナリンを出させて(緊張状態にして)、「衝動性・多動性」を抑えることができます。
ただ、このやり方はプレッシャーが強すぎますので、時々にしておきます。
ずっとやってはいけません。