てんきんってわるもんが、せんせいをつれていった。やっつけるから、もどって きて。

1月25日、福井県坂井市の丸岡文化財団は、日本一短い手紙のコンクール「一筆啓上賞」の入賞作品を発表しました。
今回のテーマは、「先生」だったのです。ちなみに、選者の一人は、あの「プレバト!!」の俳人・夏井いつきさんです。

大賞には次の5編です。
一つ一つ紹介して、コメントします。

「校長先生」へ 坂井市のハウカ乃瑛琉(のえる)さん(8)
校長しつでいつもなにをしていますか。きゅうしょく一人でたべてさみしくないですか。

私は校長先生になったことがないので、さみしいかどうかわかりません。
しかし、もし、私がこの子に返事をするとしたら、「物理的に一人でいても孤独ではないし、心はいつもがんばる仲間と一緒にいます」なんて答えます。

「みさきせんせい」へ 大津市の高畑成希さん(5)
てんきんってわるもんが、せんせいをつれていった。やっつけるから、もどってきて。

思わず、ウルってしてしまいます。
「先生って、いいなあ」と本当に思います。

「先生」へ 宮城県石巻市の佐藤美智代さん(51)
「巡(めぐ)り会(あ)いだね」障害のある子を生んだ私に言ってくれました。今年十八になります。

生んでよかった。生まれてよかった。そんなメッセージだったのでしょうか。

「思い出 家庭科の先生」へ 埼玉県戸田市の速水朝子さん(87)
提出した宿題の運針を見て、溜息(ためいき)をつくのは、やめて下さい。母も不器用なんです。

そうです。父も不器用なんです。
夏休みの工作の宿題の椅子が、ガタガタしているのはそのせいです。

「校長先生」へ 愛知県知多市の永田晴基さん(14)
僕の事、知ってますか?僕は全体の中の一人です。いつか見つけてみて下さい。

思わず、背筋を伸ばしてしまいました。
先生として、心すべきことです。
全体の中の一人ではなく、置き換えできない一人。そんな自分を学びを通して際立たせていく先生でありたいです。

第26回一筆啓上賞 日本一短い手紙「先生」
http://supervisor-ex.com/L90494/b300/14001

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