授業中、常に消しゴムの削りカスをいじっていたり、指を動かしたりしている子がいます。
その子は、別に集中していないわけではなく、きちんと学習に参加し、発表もしています。
そう、何かをいじって落ち着いたり、体のある部位を動かしたりすることで、落ち着いて集中できるというタイプの子がいるんです。
人は興奮しすぎず、ぼんやりしすぎない、落ち着いた状態を維持したいという欲求があります。
(感覚欲求という方もいます。)
しかし、緊張したり、不安になったりして、この欲求が満たされない場合、ある運動を行うことで、その欲求を満たそうとするのです。
先に示した、消しゴムの削りカスをいじったり、指をせわしなく動かしたりするのもそうです。
椅子をガタガタ鳴らす、鉛筆を噛むこともそうなのです。
低学年の先生の中には、常に、よい姿勢、手はお膝で、話を聞きなさいと、厳しすぎるほど厳しく教える先生がいます。
が、あまりやりすぎてはいけません。
落ち着いた状態を維持するために、何かをしていなくてはならない子もいるのです。
「クッシュボール」というボールがあります。
http://organization-ex.com/L90494/b300/15151
プニプニした不思議な手触りのボールで、落ち着きのない子にこのボールを触らせておくと、しだいに落ち着くこともあるボールです。 主に、アメリカの特別支援クラスで使用されています。
手いたずらをしている場合でも、その子が授業に集中しているのだったら、他の子の迷惑にならないのであれば、その行為を許容してあげましょう。 心がもっと安心して落ち着いてくれば、その行為は自然となくなっていくものだそうです。
そんなとき、「クッシュボール」も使えるかもしれません。