個別支援級に「通り道」で毎日寄っていく

私は、初めて個別支援級の子と交流するクラスの担任になったとき、やり始めたことがあります。
それは、1日1回、個別支援級に顔を出して、個別支援級の子たちに声をかけることです。

個別支援級の子が、普通級のクラスと、例えば、音楽とか図工とか理科とか、その時間だけ交流することがあります。
私は、そのようなクラスの担任になった時、その個別支援級の子の名前は知っていたのですが、ほとんどその子のことを知らなかったこと、接触もなかったことに改めて気づきました。

これは、接触の頻度を増やさなくちゃいけないと思いました。
私とその子との距離を近づたかったのです。

そこで、思案したのが1日1回、「通り道」として、個別支援級に寄るということでした。
この「通り道」というのは、とても大切で、半ば自動的に、個別支援級に寄ろうと考えたのです。

朝、自分の教室に行く際、少し回り道をして個別支援級に寄ります。
登っていく階段を変えれば、職員室から教室までの「通り道」になります。

違う「通り道」のこともありました。個別支援級が給食室のそばにあった時です。
その時は、給食をとりに行く時に、寄っていたのです。
給食当番と一緒に給食室に行く時、個別支援級の前を通って、そこで、個別支援級の子に声をかけてから、給食室に行くようにしていました。 もちろん、クラスの子達も、声をかけていました。

おかげで、個別支援級の先生に、「この学校で一番個別支援級のことを見てくれている先生だ」なんて言われていました。

毎日、声をかけることで、個別支援級の子との距離が近づき、しっくりと交流することができました。
ぜひ、交流している皆さん、「通り道」をちょっと工夫してみてください。