緩和ケア病棟で、VRが活用されています

今日もVRの話題です。

「一日でもいいから自宅に帰りたい」
これは、病院に入院している終末期のがん患者の願いです。
そんな患者の願いをかなえるため、兵庫県芦屋市の芦屋病院の緩和ケア病棟で、VR(仮想現実)が活用されています。
患者は病室にいながら、外出をVRで疑似体験できるのです。

患者は、ベッド上でVRヘッドセットを装着します。
事前に、「自宅を見たい」という男性の願いを受け、妻と娘さんが、360度カメラで撮影してあります。

VRヘッドセットには、撮影された自宅のリビングや寝室、ヤマモモやモクレンが育つ庭、愛車などの映像が流れます。

妻と娘さんは「本人目線で、歩いているように撮影した。パパがいつも座っていたソファに座り、好きなゴルフ番組にチャンネルを合わせました。13年間乗った車の運転席では、運転気分を味わえるよう工夫した。」と話しています。

患者は「まさか見られると思ってなかった」と感想をもらしました。
緩和ケアとして、とても有効でした。

VRの活用の一つのすばらしい方向だと思います。

神戸新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190607-00000009-kobenext-sctch