クールダウンのやり方を教え、練習する

気持ちが暴走してパニックになってしまうと、怒り狂ったり、泣きじゃくったり、固まったりします。
大人だったら、自分の気持ちをやり過ごす、ストレス発散をする等の方法を知っているのですが、子供はそんなことはなかできません。 だからこそ、クールダウンのやり方を教え、練習しておくのです。

ただし、クールダウンのやり方を教える、練習するという発想は、私には全くありませんでした。
しかし、私の教育サークルで開催している特別支援対応講座の講師である小野隆行先生に「クールダウンのやり方を教える、練習する」ことを示唆してもらったのです。

1年生に、クールダウンのやり方を教え、練習しておけば、6年生までずっと子供の心に残ります。
これまでは、パニックになった子に対してのみやっていたのですが、すべての子がこれからパニックになる可能性があると考えて、全員に教えておくことが重要なのです。

友達とけんかしたり、うまくできなかったりして、「僕じゃなーい、あいつが悪い」と怒りで頭がいっぱいになったり、「心配だ、心配だ、心配だ」と考えてとても不安になったり、「いやだあ、困った」と頭の中がいっぱいで体が動かなくなったりします。 それは、心が熱くなりすぎて、パニックになっているのです。

そんなパニックのときは、友達をたたいたり、物を壊したり、大きな声を出したり、泣き出したりするので、心を冷やして、気持ちを元にもどさないといけません。 このことを「クールダウン」と言います。

「クールダウン」するときは、隣の空き教室に行って、心を冷やすんですよ。

「クールダウンして」心が十分冷えたら、お話がきちんとできるので、先生と一緒に問題を解決する方法を考えましょう。

こんなことを1年生に話して、誰か一人に見本として練習させればよいのです。

「クールダウン」は、とても大切なことなのです。