「教師が話をしたら、こちらを向かせる」練習

学年の始めに、こんな「教師が話をしたら、こちらを向かせる」練習をしたことはありませんか。

1「今から、近くの人と自由に雑談をします。先生が「向きます」と言ったら、サッと 「「話をやめて向きます。早ければ早いほど良いです。」 2「向きます!」
3「そうです。そうやって向くのがけじめのある集団です。
では、また自由に雑談をします。(何度かくり返す)」

これは、私の教育サークルの講座の講師、石坂陽先生の実践です。
私も、若い頃、このようなことをやったと、おぼろげに記憶しています。

しかし、石坂先生は、この練習を、学年の始めだけでなく、「定期的に、反復させる」のです。
普通?、このような練習は、学年の始めだけです。それなのに、5月になっても、6月になってもやっているのです。
なぜかというと、なかなか指示が通らないクラスだからです。

石坂先生は、この練習の際、できたことに対して評価、価値付けをしています。
例えば、できた子の名前を呼んで、褒めていくのです。

こうしていけば、練習してできた子は褒められることになり、その人数はしだいに増えていくことになります。
指示が通る子が増えるのです。

「練習=褒められること」

これがポイントだと思います。