「敬語の指針 文化審議会答申」には、「マニュアル敬語」についても項目を立てて解説がされています。
巷では、「バイト敬語」なんて呼ばれています。
「バイト敬語」の代表は、「よろしかったでしょうか」ですね。
私は、「ご注文の品は・・でよろしかったでしょうか」と言われると、非常な違和感を感じます。
ところが、このごろは飲食店だけでなく、ビジネスの話でもこのようなフレーズが使われるようになったといいます。
「この方向でまとめてよろしかったでしょうか」
「私どもの方でご用意する形でよろしかったでしょうか」
この「よろしかったでしょうか」は相手に配慮をし、自分の判断でよいのかどうかを再確認する意味があるのでしょう。
それでも、過去形はないだろうと思います。
これらは、簡潔に言えます。
「ご注文は・・でよろしいでしょうか」
「この方向でまとめてよろしいでしょうか」
「私どもがご用意する形でよろしいでしょうか」
と言い切るのです。
過去形はいりません。
敬語の指針 文化審議会答申
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf