「バイト敬語」の代表「よろしかったでしょうか」の使い方

「敬語の指針 文化審議会答申」には、「マニュアル敬語」についても項目を立てて解説がされています。
巷では、「バイト敬語」なんて呼ばれています。

「バイト敬語」の代表は、「よろしかったでしょうか」ですね。

私は、「ご注文の品は・・でよろしかったでしょうか」と言われると、非常な違和感を感じます。

ところが、このごろは飲食店だけでなく、ビジネスの話でもこのようなフレーズが使われるようになったといいます。

「この方向でまとめてよろしかったでしょうか」
「私どもの方でご用意する形でよろしかったでしょうか」

この「よろしかったでしょうか」は相手に配慮をし、自分の判断でよいのかどうかを再確認する意味があるのでしょう。
それでも、過去形はないだろうと思います。… 続きを読む

「・・させていただく」の使い方

よく、「本日の司会を務めさせていただきます。渡辺と申します。よろしくお願いいたします。」と、会議の冒頭に挨拶する司会者がいます。 でも、私は、「させていただく」と言われても、別に許可した覚えないんですけど、なんてひねくれたことを、よく考えていました。

この頃、「させていただく」という言葉はかなり使われています。
・説明させていただきます。
・紹介させていただきます。
・送付させていただきます。
・・・

必ずしも、誤用というわけではないらしいですが、「もっと簡潔でありたい」いう指摘があります。

それは「敬語の指針 文化審議会答申」にあるのです。… 続きを読む

チェックアウトの際、布団はたたまないで

旅館やホテルで、チェックアウトする時や、朝食に行く時など、自分が寝た布団をたたんで部屋を出ていきませんか。
しかし、「布団をたたむのはやめてほしい」ということが、ウェブに書かれていて、びっくりしました。

私は、さりげないマナーというか、親切心というか、旅館やボテルでは、自分が寝た布団をたたんで、部屋を出るようにしてきました。 ビジネス書に、それが「一流?のマナー」だなんて書かれていたと思います。
もっとも、そんなに整然とたたんでいるのではなく、ざっとたたんでいるのですが。

しかし、旅館やホテルの従業員の方は、「布団をたたむのはやめてほしい」と言うのです。
理由は、「忘れ物のチェックをする」からなのです。

旅館やホテルの従業員の方々は、お客さんが部屋を出た後、忘れ物がないかどうかチェックしています。
そのチェックの際、布団がたたんであると、かえって広げる手間がかかるというのです。

たたんでしまうと、もう一回布団を広げて、確かめなくてはなりませんですから、たたまず広げたままが一番チェックしやすいのです。… 続きを読む