心の安定の根本、「基本的な安心感」

今、不登校について、盛んに勉強しています。
近所に不登校の子がいて、気になって仕方がないのです。

長崎県立こども医療福祉センターの小柳憲司氏は、「人が安定した関係を周囲と取って生きていく」ために、何が必要なのかを語っています。

その心の安定の根本にあるものを、小柳氏は「基本的な安心感」と呼んでいるんです。
私、このような考え方を、これまでしていなかったので、はっとしました。

この「基本的な安心感」は、自己肯定感(自尊感情)の基盤となっている安心感です。

これは「自分はここにいてもいい」「自分は周囲から受け入れられている」という気持ちです。
周囲から受け入れられてると感じられれば、人はその場所で、安心して肩の力を抜いて自然に振る舞うことができます。

もし、自然に振る舞うことができていなければ、その場にいること自体が嫌で、苦痛で楽しめないものになります。

小柳氏は、「基本的な安心感」をもたせるためには、子供が受け入れられていると思えるように「態度と言葉」で常に示していくことが必要だと言っています。

基本的には、きちんと声をかけていくことが大切です。
「いつも見守って、気にかけているよ」というメーセージを送りづづけるための声かけをするのです。

これは、不登校の子でなくても同じだと思います。
不安そうな子がいたら、たくさんたくさん声をかけていきましょう。

「学校に行けない子どもたちの対応ハンドブック」小柳憲司