学年内で教科を交換するミニ教科担任制は、時間割調整が大変

皆さんの学校や、近隣の学校で、学年内で教科を交換して授業をしていませんか。
横浜では、けっこう、そのような教科担任制ミニモデル?のようなことが行われています。
そこで、実際に教科担任制ミニモデルを実施した学校に勤務するサークルメンバー複数に、感想を聞いてみました。

すると、全員が「うまくいかなかった」と答えたのです。

最大の理由は、「時間割の調整がとても大変だ」でした。

現在、英語が週2時間実施されていて、その授業に従事するAETをどのコマに配置するだけで、その調整にかなりの時間が取られています。 それに加えて、もし、フルタイムでない非常勤の先生に家庭科等を授業してもらっていたら、調整の制約がさらに増えて、調整が困難を極めることになります。

これって、行事の多い五六年は、なおさら大変だということはわかりますね。
学年で集まる行事も至難のことだと言います。

学校によっては、この時間割の調整を誰がやるのか不明確で、なんやかんやで1時間もかかるなんてこともあるというのです。

また、「働き方改革」に逆行するのですが、この教科担任制ミニモデルをやると、「他のクラスに迷惑がかかるので休めない」という声もあがったのです。 他のクラスの教科が遅れることが、気になってしまうのです。

教科担任制を実施するなら、専科の教師を増やす必要があることが、おわかりでしょう。
専科の教師の増員がなければ、教科担任制は「また面倒なものを考えてくれたものだ」と現場の教師に忌避されること、間違いなしです。