「廊下を走らない」というテーマの全校への語り

「廊下を走らない」というテーマで、ありそうでなかった、私が知らないパターンの児童指導の全校への語りを知りました。
石川県の奥本翼先生の実践です。

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先生が話し終わるまで静かに聞いてください。

こないだ先生が廊下を歩いていると、
階段を6年生の女の子が歩いていました。

そこへ、一年生の男の子が走ってきたのです。
お互いに気付かない様子です。

先生は「危ないなあ・・・」と思いながら見ていました。

すると、ドッシャーン!!
二人はぶつかってしまいました。

どちらかが吹っ飛んだのです。

どちらだと思いますか?
(挙手確認)

一年生の男の子が階段から転げ落ちたのです。

駆けつけると、頭から血が流れていました。

先生はその子を抱きかかえ、保健室に走りました。
すぐに救急車を呼び、親に連絡して、近くの大きな病院に行きました。

という「夢」を見ました。

いやあ、夢で良かったです。
これが本当ならば、大変です。

大切な友だちを守るために、廊下は歩きましょうね。
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この語りのよさを、次のように奥本先生は説明しています。
・「最悪の事態をイメージ」させることができる。
・「趣意説明」が入る。
・「1〜6年生まで分かる簡単な話」である。

夢を使うと、先回りして、最悪のことを大げさに指導することができます。

2度、3度とできる語りではありませんが、やってみてください。