「卒直」に言って、「淡白」を間違えていました。
恥ずかしながら、ある言葉の漢字の書き方を、この年になっても間違えていました。
私のような間違いをしてはいけませんので、ここで告白しておきます。
「自分が考えていることをそのまま話す」ことを、「そっちょくに言う」と表現しますね。
私は、この言葉がけっこう好きで、ストレートな物言いをする時に、「そっちょくに言わせてもらうと」なんて、枕の言葉として使っていました。
しかし、そのような意味をもつのは「卒」ではなく、「率」なのでした。
「率」には、ありのまま、飾り気がないと意味があって、「直」にはまっすぐという意味があるのです。
しかし、「卒」にはそのような意味はないんです。
「卒」は、終わりという意味です。「卒業」は、まさしくそういう意味です。
私、これまでずっと、「率直」と書いていました。これって代用されていたんですね。
もう一つ、「たんぱく」という言葉もそうでした。
「たんぱく」というのは、あっさりというな意味で、あっさりしたイメージ?の「白」を書いていましたが、これは「淡泊」が正しいのです。
「泊」は、あさい、うすいという意味ですが、次第に「白」を使うようになったのです。
これまた知りませんでした。
辞書には、「卒直」も「淡白」もありと出ていますが、語源をたどってみると「率直」「淡泊」なのです。