2段タワーの安全なやり方

組み体操では、「タワー」「ピラミッド」などの演技で事故が多いです。
そして、気になるのは、そんなに高くなくても、負傷者がたくさん出ていることです。

このことは、指導者が、正しい・安全な「タワー」「ピラミッド」を教えていないということを指しています。

高いと危険なので、「低くすれば安全だろう」と実施したら、

・低くてもつぶれてしまった
・低くても落下してしまった

こんなことが起こっているのが実情だと思います。

調べてみると、かつて私が教えていたことも間違っていたことがわかりました。
たまたま事故が起こらなかっただけなのです。ぞっとしました。

それは、日本体育大学教授の三宅良輔氏の「組立体操の指導における怪我の現状と今後の在り方」に掲載されている、「2段タワーの間違った指導例」です。… 続きを読む

まだまだ組み体操事故は減っていない

危険性が指摘されて、重大な事故が起こることで、運動会や体育祭で行われなくなってきた「組み体操」の事故が、そんなに減っていないことがわかりました。

日本スポーツ振興センター(JSC)によると、災害共済給付医療費支給件数から、30年度も1年間で4千件を超えていたのです。

学校の体育行事で起きた組み体操などの事故で治療を受けた件数は、

26年度が8592件
28年度は5271件
29年度は4725件
そして、
30年度にも4146件(速報値)

でした。

これは、… 続きを読む

「廊下を走らない」というテーマの全校への語り

「廊下を走らない」というテーマで、ありそうでなかった、私が知らないパターンの児童指導の全校への語りを知りました。
石川県の奥本翼先生の実践です。

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先生が話し終わるまで静かに聞いてください。

こないだ先生が廊下を歩いていると、
階段を6年生の女の子が歩いていました。

そこへ、一年生の男の子が走ってきたのです。
お互いに気付かない様子です。

先生は「危ないなあ・・・」と思いながら見ていました。

すると、ドッシャーン!!… 続きを読む