今年の文部科学省学習状況調査(学力テスト)の中学校3年生国語において、封筒の宛名書きの問題が出ました。
平成21年に実施した小学校6年生国語の学力テストでは、はがきの表書きを書く問題が出されたどのですが、その時の正答率は67%だったので、ひどくショックだったことを覚えています。
どんな問題だったのでしょうか。
「あなたは、声の広場への投稿を封筒で郵送しようとしています。【全国中学生新聞】に示されている投稿先の名前と住所を、次の条件1と条件2にしたがって、楷書でていねいに書きなさい。なお、自分の名前と住所は不要です。
条件1 封筒の書き方に注意して縦書きで書くこと。
条件2 投稿先は団体なので、「 様」ではなく「御中」と書くこと。」
それで、資料の【全国中学生新聞】には、このように書かれています。
投稿先 〒100-6543 東京都千代田区中央3
全国中学生新聞「声の広場」係
FAX 000-123-××××
メール zenkoku@×××.××.××
正答率は57・4%でした。
・封筒に縦書きで書くこと
・投稿先は団体なので「様」ではなく「御中」と書くこと
などの正答となる基準が示されていました。
しかし、封筒の中央に住所を書いたり、「御中」と書く位置が間違っていたり、不要なFAX番号やメールアドレスも書き込んだりという誤答がけっこう出たというのです。
この正答率は、LINEやSNSを使って、手紙をほとんど書かなくなった中学生の生活からは無理ないかなとも思いますが、それでも、きちんと教えていきたいと思ったしだいです。
国立教育政策研究所
平成31年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料について
http://www.nier.go.jp/19chousa/19chousa.htm