ガンの生存率が向上

国立がん研究センターが、ガンと診断された患者の生存率を発表しました。
それによると、すべてのガンを合算した場合の3年生存率は72.%、5年生存率は66.1%でした。

この生存率は、しだいに向上してきていて、前回の集計時と比べると0.3%上がってきています。
向上した理由は、大きく言うと、治療法の改善と早期発見です。

治療法の改善については、テレビで医療ジャーナリストが、ガンの部位にのみ照射できる放射線治療が進んだからではないかと述べていました。 これについては何ともいえません。

早期発見についは、著名人によるガンのカミングアウトが相次いでなされていることもあり、ガンの検診を多くの人が受けるようになったことは事実だと思います。

ただ、部位によりガンの生存率には差があります。
5年生存率のデータです。

生存率が高いのは、
前立腺98.6%
乳房92.5%
子宮体部82.1%
です。

患者数が多いものでは、
大腸72.9%
胃がん71.6%
肝臓がん40.0%
肺がん40.6%
です。

早期発見が難しいとされている
膵臓9.6%
でした。

読者の皆さんは、人間ドックを受診していると思います。
が、受けて、あまりよくない検査結果が出ているのに、「だいじょうぶ」「大したことない」と素人判断して、医療機関に行ったり、再検査をしなかったりしていませんか。 それは、人間ドックのメリットを帳消しにしていることになりますよ。