教師の「働き方」改革は、「子ども優先」の考えだと説明していく

午後6時や、午後6時30分を過ぎたら、留守番電話に切り替わる学校が増えています。
教師の「働き方」改革のわずかな一歩だと思いますが、保護者に誤解を受けないようにしたいです。

この留守番電話への切り替え、一般の会社では当たり前のことですが、なぜか、学校では行われていませんでした。
これまで、「学校はいつでも開いている」と思われてきたし、実際に開いていたからです。
ですから、いつでも電話してよいと保護者は考えてきたのです。

ですが、ここにきて留守番電話の設置です。
保護者が、教師の「働き方」改革に理解を示さず、ただ教師が楽をしたいから留守番電話を設置したのではと勘違いしかねません。

留守番電話は、教師の「働き方改革」の出発点です。
ここできちんとした説明をしていくことが、以後、行われる様々な「働き方改革」の施策を保護者が受け入れる素地となります。

留守番電話の設置は、「子ども優先」の考えで行っているのだと説明していくのです。
永堀宏美氏は「保護者トラブルを生まない学校経営を保護者の目線で考えました」において、このように説明しています。

「働き方改革の一環として、本校への電話の問い合わせは、本年度より夕方18時以降は留守番電話に設定されることになります。詳細は、後ほど保護者説明の時間にお話ししますが、これにより本校は「すべてにおいて児童・生徒を最優先する」との経営方針を貫き、よりよい学習環境を整えるため、授業準備や生活指導、いじめ対策などに必要な時間を確保します。保護者の皆様にはご不便おかけすることもあるかと存じますが、どうかご理解ください。」

もやもやっと説明するのではなく、きちんと教師の重要な仕事を行うための施策だと説明していきましょう。