全国学力テストの算数問題が、社会科のよう

平成31年度の全国学力テスト、国語に続いて算数もやってみました。
非常に「しつこい」問題で、少しばかりうんざりしたというのが、嘘偽りのない感想です。
その算数の問題の中に、これは算数のテストじゃなくて社会のテストだよなあと思う問題がありました。

グラフの読み取り問題です。添付したものになります。

問題は、2010年から2016年までの1人あたりの水の使用量についてわかることを問うています。

市の人口は増えているのに、水の使用量は変わっていません。
これ、何も方策が取られなければ、市の人口が増えているなら水の使用量も増えるはずです。
それが増えていないのですから、何か節水の努力・工夫があって、一人あたりの水の使用量が減ったと考えます。

思うに、これって算数ではなくて、社会のグラフの読みとりです。
社会では、ここから、節水の努力・工夫を探っていくわけで。

社会科において、グラフが一つの場合、次の5つのパターンがあると教えていました。

1 急激に増える
2 増える
3 変わらない
4 減る
5 急激に減る

それぞれの理由があるわけで、それを探っていきます。

これが、今回のように、二つのグラフの経年変化の読み取りとなると、パターンが増えます。

1 変わらない 変わらない
2 変わらない 増えた
3 変わらない 減った
4 増えた 増えた
5 増えた 減った
6 減った 減った

その読み取りを、算数や社会であつかっても、面白いなと思います。

例えば、
人口が増えると消費が増える
人口が減ると消費が減る
乳児死亡率が減ると人口が増える

因果関係か相関関係かはっきりしませんが、何らかの関係があります。

こんな視点を、社会科で育てていきたいです。
(おっと、今回は算数の学力テストの話題でした。)