保護者は「先生なんだから敬語は正しく使えて当然」と思っている

時に、「先生は、社会の常識がない」って言われます。
「いや、そんなことはない。」と思いつつも、残念ながら、きっぱり言い返す自信がないのは確かです。

元牛久市教育委員会教育委員長の永堀宏美氏は、保護者にとっての教師の第1印象の決め手は次の三つだと言います。

1 身だしなみと服装:だらしない印象を与えない髪型や服装を心がけましょう。

2 顔の表情や視線の向け方:「相手の目をちゃんと見る」は対人コミュニケーションの基本です。ぜひ、保護者全員としっかりアイコンタクトを取りましょう。

3 教職員にふさわしい言葉遣い:多くの保護者は「先生なんだから敬語は正しく使えて当然」という意識でいます。

「身だしなみと服装」については、こざっぱりと清潔なことを心がければいいと思います。そして、にこやかな表情とか視線とか、授業の腕を向上させていくうちに、自然に見についていくと思います。

しかし、「教職員にふさわしい言葉遣い」の「先生なんだから敬語は正しく使えて当然」というのは、なんだか自信がありません。
こういうところが、「先生は、社会の常識がない」と言われる所以なのかもしれません。

でも、具体的に「敬遠を正しく使う」とはどういうことなのでしょうか。

一つは、校長、教頭などは役職の名称の扱いです。
このような名称そのものが敬称になっていますので、校外の人に「・・校長先生が」という言い方はしません。
校長であっても名前で呼び捨てにするのが正しい言葉遣いです。

「校長は不在です」もしくは「・・は不在です」と言いましょう。

あと、ビジネスで使う敬語というがあって、それは意識しないと使えません。
例えば、このようなものです。

どうしますか  → いかがなさいますか
いいですか   → よろしいでしょうか
すみません   → 申し訳ございません
すみませんが   → 恐れ入りますが
できません   → いたしかねます
知りません   → 存じません
わかりました  → かしこまりました、承知いたしました

うーん、難しいです。
でも、会社に勤務して、このような敬語を身に着けている保護者もたくさんいることをわすれはなりません。