「指定された時間内で全てを終える」という意識

学校の「働き方改革」の話題が、メディアでよく登場するようになり、一般の方々や保護者にも、少しずつ浸透しつつあると感じます。 しかしながら、「よくなったという実感がない」という声も耳にします。
どこが改善を阻んでいるのでしょう。

私の首謀するサークルで発行している季刊ミニ冊子「いぶき」に、佐々木誠先生が、教務の立場から原稿を寄せています。

「働き方改革」という言葉が、私達の職場でもよく聞かれるようになりました。
勤務地では、出勤時刻と退勤時刻を毎日記録するようになりました。エクセルデータでの記録ですので、超過勤務時間がきちんと記録されます。このデータは、校長先生が管理しており、学校全体での超過勤務状況を把握するようになっています。 こういった記録は、私達の勤務状況を把握し改善する上で、一つのきっかけになります。
しかし、これで改善されるかというと、それは疑問です。
そう考える一つの理由は、「教師一人で解決できない問題が一向に改善されていないこと」。もう一つの理由は、「教師自身の時間意識が非常に乏しいこと」です。

そして、後者の「教師自身の時間意識が非常に乏しいこと」について、こう述べています。

会議を時間内に終える工夫をせず、働き方改革などできるはずがないと、私は考えています。
と同時に、学校全体で考えると、まだまだ教師の時間意識が乏しいと思えることが、いくつもあります。
1時間目に食い込む「朝の会」、休み時間になっても終わらない授業、終了時刻になっても終わらない「職員打ち合わせ」などなど。 ほんのちょっと私達が時間に対して意識を変えれば、簡単に改善できることばかりです。

全くもって、佐々木先生に同感です。

佐々木先生の文言から、せっかく職員会議を時間内に終わらせようと必死に知恵を絞り、声をかけて、やっと時間内に終わるようになったのに、他のところでは相変わらずだという嘆き・憤りを感じるのです。

「指定された時間内で全てを終える」という意識は、「働き方改革」の具現化に向けて、とっても大切なことなのです。