修学旅行や移動教室(体験教室)の格差

修学旅行や移動教室(体験教室)には、各自治体の費用負担がある場合があることを知っていましたか。
私は、全く知りませんでした。
そして、保護者の負担がゼロの自治体があることも、知りませんでした。

教育トークライン10月号に、元全国連合小学校校長会会長の向山行雄氏が、「教育の機会均等」について書いています。
「機会均等」といっても、このような自治体の財政格差が教育補助の格差になっているという指摘です。

東京都中央区のかつての移動教室。こんな説明がされています。

部屋は三人一部屋でカードキー。
一日目の夕食はビフテキに刺し身の盛り合わせなと、グループごとに食べる。入浴、スポーツジムなどは就寝まで利用が自由。
(中略)
三日目、古墳に上り、火おこし体験をしてぶどう狩り、ほうとう鍋の昼食後、お土産のブドウのかごを受け取る。
ここまでを含めて保護者の負担はゼロ円。

これが、自治体の格差なのだと、初めて私は知りました。
向山行雄氏も、このように言っています。

校舎の老朽化、非構造部材の耐震化、学校図書館やエアコン設置など、各学校の有様は千差万別である。
保護者が騒がないのは、子供の学校と自分が数十年前に在籍して学校しか知らないからからだ。
教職員が主張しないのは、ほとんど他の自治体の状況を知らないからだ。

私も他の自治体の状況を知りませんでした。
このような情報が得られれば、低められている「教育の格差」について主張することができます。

教育トークライン10月号
http://em-tr270.com/L90494/b300/16801