きこえすぎてしまう「聴覚過敏」

2発達障害の子には、「知覚過敏」という特徴がある場合が多いです。
そのことを、教育トークライン10月号で小嶋悠紀氏が書いています。

普通は何でもない、ささいなことと思いがちですが、過敏に反応するのです。
そして、その反応を「わがまま」「自分勝手」と思われることもありますが、当人は非常に苦しんでいるのです。

「聴覚過敏」というものがあります。
これは「聞こえすぎてしまう」状態です。

小島氏は隣の校舎で行われている音楽・リコーダーの授業を、例にしています。
隣の校舎から聞こえてくるリコーダーの音は、普通の子は何でもありませんが、聴覚過敏の子は、そのわずかな音が、目の前でオーケストラが演奏してるように聞こえてしまうというのです。

また、水槽でメダカや金魚を飼ってポンプを使ってる時がありますが、そのポンプの音が聴覚過敏の子には、轟音に聞こえるのです。

では、どう対応するのでしょうか。

ポンプでしたらからスイッチを切ればいいです。
しかし、音楽の授業は切るわけにはいきません。
ですから、少しでも音の聞こえにくい場所を選んで移動させることが大切です。

小島氏は、パーティションやイヤーマフ、耳栓も勧めています。

授業中、不審な動きをしている子がもしいたら、「聴覚過敏」ではないかチェックしてほしいです。

教育トークライン10月号
http://em-tr270.com/L90494/b300/16861