2昨日紹介した河野裕子短歌賞には、「家族の歌・愛の歌部門」と「自由題部門」だけでなく、「青春の歌部門」があります。
それは、中学生、高校生の短歌を募集しているのです。
そして、今年の「河野裕子賞 青春の歌部門」は、次の歌でした。
春がもう近くにあるねストローを猫のしっぽの形に曲げる
(茨城県下館第一高等学校 大幡 浅黄)
この歌を選者の池田理代子氏は、このように評しています。
「向き合っている二人なのだろうか、猫のしっぽのような形にストローをもてあそぶ姿に、相手、または自分の心の在りようが伺える。」
ホント、絵になる短歌だなと思います。いいなあと思います。
加えて、自分の好みを言えば、こんな歌を見つけました。
どちらも中学生の作った歌です。
妹の元気な声とよく似てる脱ぎ捨てられて踊る靴たち
(京都中学校 胡内 理佐)
ラップかけすっかり冷えた晩ご飯今日も聞けない父の「ただいま」
(宮城県仙台二華中学校 千葉日菜乃)
短歌の作り方を教えたら(私は、短歌の作り方は知らないのですが)、こんな歌がポンと弾けてくるのだと思います。
機会があったら、子供たちに紹介してください。