「怒り」は医療リスクや衝動買いを増やす

私達は、大なり小なり、「怒り」を感じて生きています。
でも、そもそも「怒り」は何のためにあるんでしょうか。
それは、危機に際して、生き残るためにあるのです。

例えば、熊と熊が出会ったとします。
その時、動物がとる行動は二つしかありません。戦うか、逃げるかです。

そして、相手と戦って勝てると思えば戦います。逆に、これは勝ち目がないと思えば逃げるのです。
動物にとって、戦うか逃げるか、この二つしかありません。

この戦うか逃げるかの危機に際して、動物は自分を危機にさらす相手に、怒りをもちます。そして、怒ることによって、アドレナリンを放出します。 アドレナリンは、呼吸を浅く速くして酸素を大量にとりこもうとし、心臓を速く動かして血液を大量に送ります。
筋肉は緊張し、硬くなります。
戦闘モードに入るのです。

さて、この怒りによって引き起こされた戦闘モードは、他のシステムを遮断します。
ゆったりと長く生き延びることを選ぶのではなく、目の前のことに衝動的に集中するのです。

「怒りっぽい」グループと「温厚・寛容」グループの2つを比べると、「怒りっぽい」グループのほうが「温厚・寛容」グループよりも、心臓発作や脳卒中を引き起こす確率が高かったというデータがあります。

また、怒りっぽい人は、長いスパンで考えず、衝動買いが多いということが報告されています。

怒りは、ずっとついて回ります。
しかし、この「怒り」を小さくしたり、怒る回数を少なくしたいものです。

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