先日、放課後キッズクラブ(学童保育)の指導者の方々への研修を行ってきました。
内容は、放課後キッズクラブで困っている「問題行動への対応のヒント」です。
そのヒントの一つとして、小野隆行氏の喧嘩両成敗を紹介しました。
それは、喧嘩両成敗の際、「点数をつけさせる」というものです。
喧嘩の対応は、どちらかが一方的に悪く、どちらかが一方的に良いというのでは、うまくいきません。
だいたい何かしらの言い分はあるのです。
それに、固執がある子だったら、「ぼくは絶対悪くない」って言います。
喧嘩の対応の最終目的は、自分に良くないところがあったと認め、謝るということなのです。
ですから、点数をつけさせます。
小野隆行氏は、こう言います。
「自分のしたこと10点満点で点数をつけてみようかな。
全部自分が正しかったら10点。
全部自分が悪かったら0点。
半分ぐらいだったら5点。
頭の中で考えて。」
そして、ここは、謝りやすい子から言わせています。
そして、褒めるのです。
「B君、何点?」
「5点」
「5点。それじゃあ5点分も反省したの。えらいなあ。えらい。ビックリした先生。」
もちろん、これは謝りにくい子に聞かせているのです。
この喧嘩両成敗のやり方を聞くと、放課後キッズクラブの指導者の方々は「目からうろこ」だと言っていました。
もし、この「点数をつけさせる」やり方を知らなかったら、ぜひトラブルの際、やってみてください。
悪いところを認め、謝りやすくなると思います。
「喧嘩・荒れ とっておきの学級トラブル対処法」(小野隆行 学芸みらい社)