算数LDの子の数概念のイメージ

LD(学習障害)の子は、数概念が乏しいことを、私はほとんどイメージできていませんでした。
そこのことを、先日の教師仲間で勉強会(サークル)において、知らされました。

LD(学習障害)といっても、ある特定の教科・分野が劣っているので、今回は算数のLDになります。
このような子たちは、想像以上に、数感覚は乏しいとサークルメンバーは言っていました。

算数LDの中には、

「4が10の半分よりちょっと小さい」
「7は10に近い方だ」

という「量」と「数の位置」概念が育っていないというのです。
私は、「そこまでわからないか」と思いました。
私は、そのようなLDの子に出会ったことがありません。

このメルマガで、何度か紹介し、レベルアップマガジンでブックレビューを行っている小野隆行氏が、このように述べていたといいます。

「アメリカのコインってとっさに使えないでしょう。そんな感じなんですよ。」

確かに、それはイメージできる。
私は、アメリカに行ったことはないので、行ったことのあるオーストラリアのコインでイメージすると、財布にあるオーストラリアのコインがいくらであるか、パッとはわかりません。 時間をかけて、コインを分別して、カウントしなければなりません。
だから、ついついコインでなく、紙幣で支払ってしまうのです。

このような感覚を算数LDの子はもっているのです。
こういう子が教室にいたら、10は1が10集まった数といった量の概念や位取りを、ていねいに教えていってください。