黒板を使った「学習問題の+αな作り方」

社会科において、「学習問題」を単元の最初に作ることが、この頃多くなりました。

もちろん、単元の最初に作らせるのではなく、まずは、色々な資料を読ませたり、ビデオを見せたりして、子供の中にその単元の内部情報を蓄えさせます。

その上で、「もっと調べてみたいこと」をあげさせて学習問題としていくのですが、ただ羅列させていくと、出てきた学習問題が単元のねらいとずれることがあるのです。 そうすると、教師が強引に学習問題を付け加えたり、修正したりすることになります。

教育トークライン12月号で村野聡氏が「学習問題の作り方」、正しくは、黒板を使った「学習問題の+αな作り方」を紹介しています。

このように村野聡氏は言っています。

「この時、黒板を三つに区切り、ABCとだけ書いておく。
教師はあらかじめAが小笠原の自然、Bが自然を生かした仕事、Cが自然を守る活動と、カテゴリーを決めておく。」

こうして、調べてみたいことをノートに書いて教師に見せに来た時に、ABCのどこに書くか、場所を指定するのです。

そして、黒板が埋まったところで、それぞれの共通点を考えさせます。
こうして、単元のねらいから外れない学習問題ができるのです。

このように、全部書き終わってから分類するのではなくて、ある大枠の中で示した上で分類していくのです。
私、なるほどと思いました。

なお、私だったら、ABCだけでなく、Dその他の項目も付け加えます。

ぜひ、学習問題づくりの参考にしてください。

教育トークライン12月号
http://em-tr270.com/L90494/b300/17511