「差す」と「指す」の違い

向山洋一氏が、言葉を検討する方法として、国語辞典を使う方法とは別に、たくさんの用例をあげる方法を提唱しています。
例えば、「かける」という言葉を検討する際、「虹をかける」「技をかける」「お金をかける」・・・のように用例をあげてから、分類するのです。 これなら、どの子も活動できますし、楽しい授業になります。

その方法を使って、教育トークライン12月号に、石坂陽氏が、「同じ読みの漢字」(同音異義子)の「指す」「差す」を扱っています。

「さす」という言葉を使って、短い文章をできるだけたくさんノートに書きなさい。

その子供たちの用例に加えて、教師も例文を加えます。

・太陽の光がさす
・先生が・・君をさして答えさせた。
・駅の方をさして教える

こうして、

「差す」と「指す」の違いは何ですか

と問うのです。
そうすれば、

・「指す」は方向や場所などを指し示すときに使う。
・「差す」は挟む・入れる・現れるなど意味合いで使う

ことがわかります。

もちろん、「刺す」や「挿す」もあります。
これは、別途、取り扱いたいです。

・「挿す」は、細長いものをさし込むときに使う。
・「刺す」は、尖ったものをつくときに使う。

いやいや、難しいです。

教育トークライン12月号
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