私が初任3年目、6年生を担任していた時、勤務校の校内研究は、体育と道徳でした。
その道徳の研究授業で扱った教材が、「すれちがい」という教材でした。
その「すれちがい」について、教育トークライン12月号で、道徳の第一人者である堀田和秀氏が原稿を書いていたので、つい読みいってしまいました。
「すれちがい」ば、二人の女の子が待ち合わせの際に連絡を取り合わなかったことがきっかけで仲が悪くなるという話をそれぞれの視点で描いた教材です。 もう、35年以上前から残っている教材なので、何か心にひっかかるものがあるのだと思います。
堀田氏の主発問は、
「よし子さんが、すれちがいを防ぐことができたとしたら、どの場面ですか。」
「えり子さんが、すれちがいを防ぐことができたとしたら、どの場面ですか。」
です。
そして、その場面で
「どのようにすればよかったのですか」
と「こうしたらよかった」と有り得べき行動を考えさせるのです。
この「こうしたらよかった」が浮かんでくる「じれったさ」が、もしかしたらこの教材の魅力なのかもしれません。
まだ、この教材を道徳の授業でやっていなかったら、ぜひやってみてください。
子供たちが、活発にあれこれ思案する姿が見られるはずです。
教育トークライン12月号
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