「走るに火」で「聖火ランナー」 「第10回創作漢字コンテスト」

昨日に続けて、今年の「創作漢字コンテスト」の漢字です。
最優秀賞だけでなく、うーんと納得する作品があるのです。

まず、富国生命優秀賞という社会人・大学生が対象の部門の優秀賞です。
私が気に入ったのは、次の三つ。

「息が切れている」ので、「息切れ」です。
徳島県徳島市 江口文雄さん(63)

「車へんに写す」で、「ドライブレコーダー」です。
京都府精華町 溝畠清美さん(57)

「山へんに声」で、「やまびこ」です。
大阪府大阪市 亀井正彦さん(56)

「山へんに声」なんて、小学生でも作れそうです。
一方、「息切れ」は、文字そのものを切ってあって、なるほどと思いました。

次は、Z会優秀賞という小・中学生対象の部門の優秀賞です。
これも、三つ選びました。

「走るに火」で、「聖火ランナー」です。
東京都三鷹市 桐朋女子中3年 黒澤永理奈さん(15)

「土がくねくね」していて、「みみず」です。
広島県府中町 ノートルダム清心中3年 小島俊美さん(14)

「口へんに耳」で、「うわさ話」です。
大阪府堺市 市立野田小6年 生野瑞希さん(12)

秀逸だと思ったのは、「みみず」です。こういう発想はありませんでした。

それにしても、「口へんに耳」の「うわさ話」を作ったのは6年生の子です。
小学生でも作れるし、入選することができるのですね。

ぜひ、機会を見て、漢字を創作する授業を行ってください。
きっと、多くの子が興味を示すと思いますよ。

第10回 創作漢字コンテスト
https://sousaku-kanji.com/