「第2回びっくりぽんプレゼンテーション」なる発表会の中で、清水康弘氏が、第1回につづけて「社会科教科書」の読み解き方を紹介しています。
そもそも、社会科って何を教えるのでしょうか?
清水氏は、社会科は「因果関係」を教える教科だと言います。
(この言説は、岩田一彦氏の理論に基づいています。)
この「因果関係」のことを、「説明的知識」と言います。
これは、ある出来事とある出来事を原因と結果の関係で結びつける知識です。
例えば、5年情報の単元では、
「ネットワークで県全体をつなぐことで、患者に合った治療を県全体でできるようになった」
「救急隊員と病院をネットワークでつなぐことで、患者をすばやく病院に送り届けることができるようになった」
等ということです。
この説明的知識を、まず教科書から見つけるのです。
その上で、これらの説明的知識をさらに普遍的に言うと、
「ネットワークを通じて、必要な情報がやりとりされることで、生活の役に立つ」
ということができます。
これを、「概念的知識」と呼びます。
これは、教科書では、まとめの部分に書かれています。
逆に、より具体的に、いつ、誰が、どこで、何をつないでいるのか等の記述が教科書には書かれています。
これは、「分析的知識」といって、具体的な知識です。
要は、分析的知識に基づいた説明的知識をいくつも教えていって、概念的な知識をわからせるのが、社会科なのだと言ってよいと思います。
ただし、それ以外の重要な知識があります。
それは、「規範的知識」です。
「〜〜した方がよい」とか「〜〜しない方がよい」いうように「規範」を勧める知識です。
例えば、「個人情報は守らなくてはいけない」ということです。
このことも、社会科で教えることですね。
このようなことを、清水康弘氏はプレゼンで紹介してくれました。
スッキリする社会科教科書の読み解き方でした。
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