「教師として大切だと思うことは何ですか」という大きな問いへの向山洋一氏の答えを、一昨日、このメルマガで紹介しました。
向山洋一氏の答えは、「授業」と「統率力」でした。
しかし、「授業」が大切だとわかっても、授業について調べたり、工夫したり、上手になろうとしたり、それがなかなかできない先生がいます。
何が原因なのでしょうか。
それは、授業が楽しいと体感していないことが一因だと思います。
「授業することが楽しい」ということが体感できなければ、大切だと意識でわかっていても、感情は授業を避けてしまいます。
そう、苦行で授業しても仕方ないのです。
「授業することが楽しい」と思えることが、教師にとっても切なことなのです。
では、授業が楽しいと思えるために、どうしたら良いのでしょうか。
私の場合は、他の先生がやっている授業、そして本や雑誌で紹介されている授業で、これは楽しそうだと思える授業をしてみることです。
そうすると、楽しい授業をした時のわくわくした心の動き方がわかります。
また、授業を受けている子供たちの楽しそうな反応、声、息遣い・・・。それがこちらに響いてきます。
そういったことを丸ごと体感しなければ、「授業することが楽しい」とはなかなか思えないでしょう。
「授業の楽しさ」というのは、多岐に渡ります。
これまで私が述べたのは、教材による楽しさです。
一方、教材の扱い、子どもののせ方ですとか、授業の展開とか、そういうことで楽しくなることもあります。
ぜひ、「授業することが楽しい」と思えるように、たくさんの工夫をしてください。