ボールを捕る学習は、「ボールを前に落とす」ことから

体育でベースボール系の運動をします。教材としては、ソフトボールだったり、ラケットベースだったり、ティーベースだったりするでしょう。 その時、ボールを捕る(捕球)ことは、どう教えていったらよいのでしょうか。

とにかくボールを捕ることを教えようとして、キャッチボールの練習をやります。
ところが、それまでボールにほとんど触れたことのな女の子などは、ボールを捕ろうとして、手を差し出すのですが、ボールにかすりもしません。 その結果、後ろにそらしてしまい、ボール捜しばかりで練習になりません。
そんな経験はないでしょうか。

ボールを捕る練習は、ボールを捕ろうとさせることからスタートしては行けないのです。

まずは、

「手のひらで、ボールを前に落とす」

ことを目標とさせるのです。… 続きを読む

「履修型」から「習得型」へ

日本の小学校・中学校は、基本的にその学年に在籍していれば、その学年の修了となり、次の学年に行くことができます。これを、「履修型」の学習システムと言います。
一方、自動車学校のように、学校に在籍しているだけではダメで、自動車免許に必要な知識や技能が身につけられた人物のみ修了となリます。これを、「習得型」の学習システムと言います。

このように、現在の小学校・中学校は「履修型」なので、その学年の学習が十分にできなくても次の学年に上がることができます。
このため、先生たちは「勉強できなくても、仕方ない」「この子は、このくらいでよいのではないか」といった物言いをしがちでした。

しかし、教師が自分の指導に責任をもつなら、クラスの子、学校の子全員が、きちんと学習すべきことを身につけていないといけません。

「履修型」から「習得型」の見方をしていく必要があるのです。

その先駆者が、吉永順一氏が校長先生を努めていた熊本県海浦小学校でした。
その海浦小学校が掲げていたのが「必達目標」なのです。
その学年の子が「必ず」「達成する」べき目標です。

この必達目標は、非常に具体的です。数値目標になっています。… 続きを読む

「調べる素材を、「時間軸」と「空間軸」に沿って調べる」

私には、私なりの調べ方の「鉄則」があります。

「調べる素材を、「時間軸」と「空間軸」に沿って調べる」

ことです。

このことは、以前このメルマガで述べましたが、教育トークライン1月号で木村重夫氏も同様なことを述べています。

「素材研究では、「縦軸」と「横軸」を考える。
縦軸は時間軸だ。
その素材の過去は?その素材の最古は?
その素材の最新は?
その素材の近未来は?
横軸は空間軸だ。… 続きを読む