「正」以外の数え方

学習指導要領の第3学年の内容には「資料を表やグラフで分かりやすく表したり,それらをよんだりすることができるようにする。」とあリます。 ここで、「正」の字を使った数え方を教えるのです。

この「正」の字を伝った数え方、まさしく「漢字文化圏」の数え方だと思います。
ただ、調べると、以前はどうも「正」の字を使っていなかったようなのです。

「正」の字を使った数え方が一般的になったのは明治時代以降で、江戸時代までは「玉」の字を使っていたそうです。

玉玉玉 15
玉玉玉玉玉 25

ですね。

ただ、普通の書き順ではなく、数える際には、横に3本の線 →縦の線→点と書いていたそうです。

ついでに、「漢字文化圏」でない国で、一番よく使われているのは「Tally(タリー)」と呼ばれる数え方です。
きっと見たことがあると思います。

斜めに4本の線→横に1本の線
(縦に4本の線のものもあるようです。)

です。
そう、焼き鳥の「軟骨」を串にさしたような感じです。(ひどい例えです。我ながら。)

今度、何か数えるチャンスがあったら、「玉」か「Tally(タリー)」でやってみてください。
何か新鮮な気分になると思います。