昨日、「言葉というものが、うまく出てこない」「絵で描いたほうがすんなりそれを表現できる」「natural-born」の人について話題にしました。
しかし、そのような、いわゆる言語が苦手な子にも、文章を書く技術を教える必要があります。まさしく、それが教師の仕事です。
ここで大切なのは、「自然に」「無理なく」書けるということです。
そのためには、書く技術の中でも、選りすぐりの技術が必要です。
私が思うに、その一つの技術は、「列挙」の技術です。
これなら、石居さんのような「言葉というものが、うまく出てこない」子でも、書きやすくなります。
この「列挙」の技術。社会人にとっても重要な技術です。
それほど基本的な作文技術なのです。
では、この「列挙」の作文技術とは、どういう技術かというと、次のような「型」を身につけることです。
第1に〜
第2に〜
第3に〜
この言い方ではなくて、もっと易しいものだと
一つ目は〜
二つ目は〜
三つ目は〜
になります。
バリエーションとして、
まず、〜
次に、〜
それから、〜
もあります。
ほら、皆さんも授業で子供たちに教えたことがあったでしょう。
この中では、やはりシンプルな「一つ目は、二つ目は、三つ目は」が低学年にもわかりやすいですね。
この「列挙」の型を、意識して「徹底」することが大切です。
そうすれば、「言葉というものが、うまく出てこない」子でも、自然に書けるようになっていくと思います。