「読書介助犬」に向かって読み聞かせする音読が苦手な子

「読書介助犬」なるものを知っていますか。
これは、手助けしてくれる犬というよりは、黙って聞いてくれる犬なのです。

どうにも不思議な感じですが、音読が苦手だったり、吃音が恥ずかしかったりして、人前では音読できない子たちがいます。

そんな子達が、犬に向かって読み聞かせをするのです。

このような取り組みは、音読や読書が苦手な子供のために、アメリカの図書館で作られたプログラムで、「R.E.A.D.」と言います。 これは、「Reading Education Assistance Dogs」の略です。
英語を訳した通りの「読書介助犬」です。

この「読書介助犬」は、専門の訓練を受けた犬が子供たちの聞き役になリます。
犬は読み方をダメと言ったり、間違っても笑ったりしません。
かわいいし、安心・安全です。
音読が苦手な子も、安心して思う存分に音読できるきです。

こんなプログラムに取り組む図書館が、日本にもいくつか出てきました。
三鷹市立図書館(東京都)や武庫川女子大付属図書館(兵庫県)、平群町立図書館(奈良県)などです。

音読をたくさんさせる条件として、「安心」できる雰囲気が特に大切なのだと、改めて思いました。

そうそう、「犬」や「猫」、そしてペットを飼っている家の子に、音読練習のバリエーションとして勧めようかしら。