教育トークライン2020年4月号のグラビアページに、久野歩氏が椅子にテニスボールをつけた取り組みを掲載しています。
このテニスボールの実践、今ではけっこうポピュラーになりましたが、私はずいぶん前からのこの実践をやっているのです。
きっかけは、 補聴器をつけた子を担任したことです。
椅子を引きずる音が非常に気にさわるので、それを何とかしたいというのがきっかけでした。
調べると、このテニスボールの実践が行われていることを知りました。
テニスボールは、テニススクールで使わなくなったお古のボールをもらいました。
それに大型カッターで十字に切り込みを入れて、椅子にはめました。
効果はてきめんです。
机や椅子を引きずって運んだ時にものすごい音がします。授業中にグループを作るために椅子や机を移動させるたびに、起こるのです。
その刺激的な音で、聴覚過敏の子供たちの集中力が切れたり、イライラしたりします。
それが、テニスボールを入れることにより、なくなりました。
私も耳が悪いので、刺激が少ない方がありがたかったのです。
このテニスボールの取り組み。
しだいに、私のクラスだけではなくて、他のクラスにも広まっていきました。
技術員さんは、テニスボールがパコッとはまるような枠を作ってくれました。そうすればドリルでテニスボールに穴を開けることができたからです。
もし、あなたのクラスの子が落ち着かなかったら、椅子をひきずる音が原因かもしれません。
手間はかかりますが、テニスボールを椅子につけることを勧めます。
教育トークライン2020年4月号
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