「チューリップのエプロン」による認識効果はあまりない

昨日のメルマガでは、初めて一年生を担任することになって、先輩の先生達に1年生を担任するにあたってのポイント・コツを聞いて回った話をしました。 その先輩の話の中に、こんなことを言った先生がいたのでした。

「1年生は、担任の先生のことをすぐ忘れちゃうから、何か目印になるようなもの身につけといた方がいいわよ。」

私は、この話を聞いて、「なるほど、そういうこともあるのか」と思ったのでした。

そして、家で奥さんと相談して用意したのは、チューリップのエプロンでした。
大きなチューリップが、ドカンと刺繍されたエプロンなのです。

入学式の日、1年生に、

「困ったことがあったら、助けてあげるよ」

こう言って、チューリップのエプロンを身につけて見せたのです。

「チューリップの渡辺先生だよ。しばらくこのエプロンをつけているからね。」

これで、1年生の子も担任の先生を間違えることはないだろうと満足したのでした。

それから、1週間、私はチューリップのエプロンを着て、朝、教室で1年生を待ち続けました。
おかげで?どの子も私のことを、そこらへんのおじさん(35歳だったから、お兄さんではないです。)ではなく、担任の先生としてすぐにわかってくれたのでした。

もっとも、2回目の1年生担任のときは、チューリップのエプロンは身につけませんでした。
それでも、1年生は私のことを見分けてくれたので、「チューリップのエプロン」による認識効果はあまりないと思います。