手に入れた「読解スキル」に関連して、 問いへの答え方、テストへの答え方について述べていきます。
初めて担任する子達が、初めて国語のテストをやるとき、私は国語のテストの答え方を必ず解説していました。
まず、文章を読ませます。小学校の国語テストだと、テストの上段に書かれています。
一斉に読ませます。ある程度スピードを上げて読ませます。
音読が大切だというのは、音読のスピードが黙読のスピード、読みとりのスピードだからです。
その上で、こう言います。
「国語のテストの答えは、今読んだ文章の中にあるのです。
あなたの心の中にあるわけではありません。
だから、問題で聞かれていることを、今読んだ文章の中から見つけるんだ。」
子供達の中には、問題の答えを、文章を無視して自分で考えようとする子もいます。自分に聞かれてると思うのです。
そうではなくて、問題の答えは文章の中にあります。そうでなければ、これは国語の問題ではなく、道徳の課題になってしまいます。
そして、さらに、問題の文章を読ませます。
「一緒に遊んだのは誰ですか。」
これについて、
「誰ですか。聞かれたら誰々と答えます。誰ですかと聞かれたのに、夜ですなんて、いつに答えてはいけません。」
と解決します。
このことは、当たり前のような約束事なのですが、このことはなかなかできません。
答え方のルール・約束事「問に正対する」ことを教えるのです。