「しっぽを食う」ように音読する

このところ滑舌を良くするために、「五十音」という北原白秋の詩を、毎日唱えていると、書きました。おかげで少しは滑舌が良くなった気がします。

ただ、それだけだとつまらないので、何か声を出す詩は他にないものかと思って、「確か家に本があった」と思いついたのが、齋藤孝氏の「声に出して読みたい日本語」です。

その「声に出して読みたい日本語」からは、毎日一つずつ読んでいきます。
「白波五人男」から始まって、「風の又三郎」「平家物語」「万葉集」・・・と続いて、昨日は「早口言葉」まできました。

早口言葉とは、あの「生麦生米生卵」や「隣の客はよく食う客だ」などです。

その解説に、このような音読法が紹介されていました。
えっと思いました。

「早口を取り入れた音読法に、「高速まわし読み」がある。みんなで円を作り、一人一文をできるだけ早く読んで次々にまわしていく。ストップウォッチで時間を計りながらやると盛り上がる。 私は幸田文の短文でこれをやったことがあるが、何回かやると速くなる。
前の人が言い終わってから息を吸ったのでは間に合わない。「しっぽを食う」ように、相手の言葉の最後の音に重ねるように始めるのがコツだ。」 「声に出して読みたい日本語」齋藤孝

これって、国語の音読で、先生に続けて読む「追い読み」や先生と子供が交代で読む「交代読み」のポイントそのものです。

「しっぽを食う」とは、なるほどという言い回しです。
しっぽを食うように、スムーズに、まるで一人ので読んでいるように読ませましょう。