「他」と「外」、どう違う?

昨日に続いて、どうも自信がもてない言葉の使い分けについて、調べてみました。
それは、「他」と「外」です。
皆さんは自信がありますか。
私は自信がないので、実を言うと、ひらがなで書いてました。

では、
「他」と「外」、どう違うのでしょうか。

「他」には、「別のもの」という意味があります。
英語で言うと、「other」ですかね。

一方、
「外」には、「範囲外のこと」という意味があります。
これも英語で言うと、「outside」です。

「他」の用例では、

・他の方法を試す
・その他にもいろいろなことがあった
・他の人にも尋ねる

などがあります。
これは、「他」を「別の」と言いかえができるものです。

「外」の用例では、

・思いの外
・ことの外

などがあります。
これは、「ある範囲から外れている」という意味ですね。

加えて、まぎらわしいのが、

・渡辺外2名

という用例です。
これって、渡辺他2名と書きそうですが、「渡辺以外に2名いる」と考えます。

でも、こんなことも言われているのです。
それは、「他」と「外」は、かなで書かれることが多いということです。

理由は、
・「外」は「そと」と読み間違いやすいこと
・「他」は「た」と読み間違いやすいこと
・「他」と「外」の使い分けが難しいこと
です。

ですから、迷ったら、「他」と「外」はひらがなで書くことが、読む人にやさしいのかもしれません。