今日も、和久田学氏の公益社団法人 子どもの発達科学研究所が「学校再開へのメッセージ」という提言を掲載します。
今日の分は、「 個別の支援が必要な子どもへの対応」です。
この自粛期間に、もしかしたらひどく傷ついていたり、また、新しい学校生活に一番慣れにくい子が「発達障がいの子どもたち」だからです。
ぜひ、余裕のある態度で、その子たちの様子を見て、対応してください。
「子どもたちのメンタルヘルスを守るために」(学校再開へのメッセージ)
2 個別の支援が必要な子どもへの対応
一見、元気そうに見えても、子どもたちの中には、新型コロナウイルス感染症による自粛生活の中で、様々な傷つき体
験をしてしまった子ども、不安やストレスのために、メンタルヘルスの問題を持ってしまった子どもがいます。
一人一人の言動、表情を観察してください。
・ 個別に話を聞く、保護者から情報を得る、家庭訪問をするなどの支援をしてください。
全ての子どもと個別に話せる機会を設定することも検討してみてください。
(1)虐待リスクへの対応
新型コロナウイルス感染症により大人たちも傷ついています。虐待リスクの高い家庭は、この状況の中、さらに虐待リスク
が高まります。皆さんの学校に通う子どもたちの中に、虐待の被害にあっている子どもがいないか、確認してください。
(2)メンタルヘルス悪化への対応
家族や親族が新型コロナウイルス感染症に罹患した子どもは、恐怖と不安でどうしようもない状況になっているかもしれ
ません。子どもたちに個別に話を聞き、そのニーズに合わせて専門家の支援が受けられるようにしましょう。
(3)発達障がいの子どもたちへの対応
発達障がいの子どもたち、特に自閉スペクトラム症の子どもたちは、「いつもと違う状況」や「不安が高いこと」について、
非常に敏感に反応する可能性が高いと言えます。一般的な配慮として以下の点にご注意ください。
対象の子どもの発達や特性に合わせて、現状を説明しましょう。
自分の気持ちを語ることができる機会を作りましょう。
「いつもと同じ」日課、課題を保つ配慮をしましょう。
ストレス解消、感情コントロールの方法を教え、実践させましょう
学校再開へのメッセージ
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