「えー、そんなの聞いてないよ。」約束の追加は、ダメな約束

2日にわたって「ダメなルール」と「するルール」について説明してきました。
さて、ルールと似たようなものに「約束」があります。
約束にも、「ダメな約束」があるのです。

約束と言っても、ここでは、先生が子供とする約束です。
例えば、算数の勉強で、「5問、練習問題をやりましょうね」といったものです。

子供は、一生懸命練習問題を5問解きます。「やっと終わった。」と勇んで先生のところに見せにいくと、「あっ、終わったの。じゃあ、もう5問やってね。」です。 これは、「えー、そんなの聞いてないよ。」です。
こんな約束の追加は、やる気をなくします。ダメな約束です。

例えば、 お手伝いを子供に頼むことがあります。「この本の束を、図書室に運んでね」です。

子供は、一生懸命本を図書室まで運びます。「あー重かった。がんばった!」と勇んで先生のところにもどると、「あっ、終わったの。じゃあ、これは理科室に運んでよ。」です。 これも、「えー、そんなの聞いてないよ。」です。
こんな約束の追加は、やる気をなくします。ダメな約束です。

「これでもうおしまい」、「これだけやったら」と考えて、子供は一生懸命やっていることがあリます。
そんなとき、約束をいきなり追加しては、いけません。それは「ダメな約束」です。
もし、追加の予定があるなら、最初にすべて示しておきましょう。