「完璧読み」っていう音読のやり方を知っていますか。
浅川清氏が実践した音読のやり方です。
浅川清氏は、次のように話して聞かせます。
「今から完璧読みをします。完璧読みというのは完璧に読むということです。一文字も間違えてはいけません。つっかえたり、読み直したりするのもダメです。「、」以外のところで間をあけるのもダメです。ゆっくりすぎるのもダメです。スラスラと流れるように完璧に読むのです。」
このことを重々しくも、子供を挑発するような感じで言います。
こうすると子供ものってきます。
完璧読みのポイントは、「範囲を指定する」ことです。
範囲が指定されているから練習できるし、やる気になります。
「今日は4ページの1行目から5行目までの完璧読みをします。練習時間を3分あげます。始め。」
その後、順番に指定した範囲を読ませて、判定していきます。
厳しい判定が重要です。
多くの子は、1行目か2行目で間違えます。間違えずに言える子は意外と少ないのです。
間違えない子も「、」以外のところでは間を空けないという基準に引っかかります。つい一息ついてしまうのです。
この完璧読みのいいところは、聞いている子達も集中して教材文を目で追って読むことです。
子供のチャレンジ心をくすぐる完璧読み、やってみてください。
「やんちゃ坊主も熱中する国語授業」 浅川 清