授業中、子供に目を合わせて、「あなたに話しているよ」「あなたのことを見ているよ」といったメッセージを送ることができます。 子供に目を合わさない先生の授業は、指示がきちんと伝わりません。
目を使ったノンバーバルなコミュニケーションは、思ったよりも強力なのです。
教育トークライン2020年7月号で、谷和樹氏が「授業のベーシックスキル6 授業での対応・応答」という論考で、「目線を意図的に合わせる」とことについて書いています。
この谷和樹氏の原稿は、一般的な授業において子供と目を合わせることではありません。それは、やんちゃ度が高い子に対する対応なのです。 「目を使って制止する」とか「目を使って指示する」とかいう強い対応です。
そのやり方の基本は、このようだと谷氏は言います。
「基本はこれだ。
「目線を合わせて「じっと」見続ける」
もちろん、私から全体の指示・指導は続いている。
(中略)そのまま、じっと見るのである。
見ているが、私が声に出しているのは「全体への指示・指導」なので、その子が叱られている感じはしない。」
私も、全体に向けて話をしながら、不適切な行動をしている子を見続けた経験はあります。
その子にとって、担任の先生に見られているということが、「圧」になって、不適切な行動をやめて、授業に入ってくることもあったのです。
谷和樹氏は、この基本だけでなく、他のバリエーションも鮮やかに使いこなしています。
そのようなことは、なかなかできるではないですが、機会があれば、目を使った制止や指示を試してみてください。
教育トークライン2020年7月号
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