「当たり前の罠にはまらない」

大須賀優子氏が繰り返していた言葉「当たり前の罠にはまらない」について、今日も触れます。

当たり前の罠は三つ。

当たり前は当たり前だから、できないと叱られる。
当たり前は当たり前だから、誰も教えてくれない。
当たり前は当たり前だから、できてもほめてくれない。

「当たり前は当たり前だから、できないと叱られる。」
例えば、小学校4年生の子が紙にのりをつける時に、のりが紙からはみ出して机にまでべっとりついてしまう。
4年生なら、のりが紙からはみ出すなんてありえないと叱られます。
でも、 その子は微細運動障害かもしれないし、そもそも、はみ出さないのりの付け方を教わっていないかもしれません。

「当たり前は当たり前だから、誰も教えてくれない。」
例えば、小学校5年生の子が、白地図の神奈川県を色鉛筆で塗るのに、たくさんはみ出して塗っています。5年生はきちんと塗れて当たり前だと思われて、教えてもらえません。 でも、はみ出さないようにまず輪郭線を塗って、その中を薄く塗ることを教えればできるようになります。

「当たり前は当たり前だから、できてもほめてくれない。」
例えば、いつも給食の白衣の着替えが遅い子が、がんばって他の子と同じように着替えることができました。でも、当たり前なので、友達も先生も褒めてくれません。 でも、先生がそのことをわかっていて、「おっ、早く着替えられたなあ、すごい。」と褒めてくれれば、またがんぱろうという気になります。

私は、「当たり前は当たり前だから、できてもほめてくれない。」が心にしみました。
「当たり前の罠にはまらない」よう気をつけましょう。