問題行動の目的「注意喚起・要求・逃避・自己刺激」

昨日、授業中に立ち歩く子が立ち歩く理由は、考えるとたくさんあることを示しました。
それは、こんな理由でした。

ある子は、勉強がわからなくて、その勉強から逃避するために立ち歩きます。
ある子は、先生や他の子に注目してもらい、かまってもらいたくて立ち歩きます。
ある子は、立ち歩くこと自体を必要として、じっとしていられずに立ち歩きます。

ABC分析では、子供がある問題行動を取るとき、何かしら目的があると考えます。
そして、一般的に、次の四つのどれかに分類されるといいます。

・注意喚起行動(注目してもらいたい欲求)
・要求行動  (物、特権、サービスの要求)
・逃避行動  (活動、場からの逃避)
・自己刺激行動(行動そのものが快感)

少し例示をすると、こんな行動です。

・かまってほしくて大声を出す(注意喚起行動)
・「買って、買って」と駄々をこねる(要求行動)
・かたづけを嫌がって泣く(逃避行動)
・体をゆする(自己刺激行動)

このように目的が違うのですから、対応もその目的に合わせて変えなくてはなりません。

私たち教師がやりがちなのが、先の「立ち歩く子」に対して、思い切り注意することです。
この注意は、「注目されたい」という欲求を満たす行動になるので、「注目されたい」欲求を満たすために、その子はまた立ち歩くことになります。

ここは、スルーです。無視するのがよいのです。