運動会・音楽会練習の時間を延ばしてはいけない

小野隆行氏が、教育トークライン2020年8月号で、運動会や音楽会の練習について、特別支援教育の視点から注意点をあげています。

それは、発達障害の子にとって、スケジュールの変更は混乱をきたすという観点からの注意点です。

まず、「当日になっての予定の変更をなくす」ということです。
それでなくても、すでに日常のルーティンがくずされて特別な時間割になっています。それだけでピリピリした状態になっている発達障害の子にとって、練習している当日、その場での変更というのはかなりの打撃です。 それは特別支援級の子だけでなく、通常学級にいる発達障害の子にとっても同様です。

運動会練習や音楽会練習を仕切る側にとっては、簡単に変更ができると思いがちなのですが、そうではないことを認識しておきましょう。

もう一つ、これは大きな意味で予定の変更になるのですが、「時間は絶対に伸びない」ということも、小野隆行氏は注意点として強調しています。

行事の練習においては移動がつきものですし、また運動会練習では着替えが必要です。
このために費やされる時間のことを頭に入れて、休み時間に食い込まないように練習を組まないといけません。

その授業時間いっぱいに練習してはいけないのです。
移動や着替えも含めて授業時間ととらえましょう。

教育トークライン2020年8月号
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