「ご当地限定キティちゃん」とは言うけれど、「ご当地制限キティちゃん」と言いますか。
これは子供たちに、「限定」と「制限」の意味について考えさせる発問です。
教育トークライン2020年9月号に竹岡正和氏が、6年国語の授業として書いています。
このような意味の違いを考えさせる時には、その言葉が使われている用例をたくさんあげるのが常道です。
「限定」でしたら、
・限定品を買う
・季節限定
・ご当地限定
・地域限定グルメ
・2重跳びできる人限定
などです。
「制限」でしたら、
・制限時間
・年齢制限
・回数が無制限になる
・体重制限
などです。
そして、子供たちがたくさん出した用例は「具体」ですので、そこから共通する「抽象」(意味)を抽出します。
ここがメインの学習となります。
そうすると、
「限定」は、
範囲をせばめるという意味になります。
「制限」は、
範囲の限界を決めるという意味になります。
このような国語の授業は、とても知的で、楽しいです。
用例をたくさん出す学習と共通した意味を見つける学習の楽しさです。