センサリーツール(感覚刺激教具)「ふみおくん」

子供の問題行動を是正していく「ABC分析」では、子供の行動の目的として、次の四つをあげています。

・注意喚起行動(注目してもらいたい欲求)
・要求行動  (物、特権、サービスの要求)
・逃避行動  (活動、場からの逃避)
・自己刺激行動(行動そのものが快感)

少し例示をすると、こんな行動です。

・かまってほしくて大声を出す(注意喚起行動)
・「買って、買って」と駄々をこねる(要求行動)
・かたづけを嫌がって泣く(逃避行動)
・体をゆする(自己刺激行動)

このうち、自己刺激行動は、ほとんど当人の自覚なく行われ、他の人に迷惑がかからなければ一般的に「癖」と呼ばれるものとなります。

足を揺らす貧乏ゆすり、爪を噛むこと、机を指先で叩くこと、反った状態で椅子に座ってギコギコ揺らすこと・・・
私の場合は、髪の毛をくねくねと弄ったり引っ張ったりすることです。

これらはもう本当に無意識に行なっています。
この無意識にやってることを無理やり止めたりすると、この自己刺激運動で自分の心のバランスをとっていた場合は、かえって不安定になる場合があるのです。

そのために、もし他の人に迷惑がかからないならば、その自己刺激行動を容認してやらせてあげたほうが、子供は安定し授業に集中します。

そのための教具が「センサリーツール」(感覚刺激教具) と呼ばれるものです。
そして、センサリーツールのひとつとして、「ふみおくん」なるものが販売されています。
https://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=3790

この「ふみおくん」は、シリコンゴムでできたゴム状のもので、椅子や机の下部につけて、そこに足を乗せてゆらゆら揺らしたり、すねの所の当ててこすったりできるものです。 特性のある子は、この「ふみおくん」を使うことによって、落ち着き授業に集中することができます。

特別支援教室で使用して、効果があると聞きました。
ぜひ、特性のある子達に試してみてほしいです。